計算ミスを減らすには

皆さんは計算問題は得意ですか?

ケアレスミスが続いて、苦手意識を持っている・・・なんてことはありませんか?

実は、算数で「ミス」をしてしまうタイミングのうち、一番ミスが多いのが筆算をするときだと言われています。

 

筆算でミスしやすい場面を挙げてみると、

・九九を出力しているとき

・位取りのとき

・小数点を打つとき

・自分の字が汚い、あるいはスペースのない箇所の歪んだ字を読み取るとき

・答えを書き写すとき

などなど、ミスをしやすい場面がいろいろ出てきます。

特に空いたスペースでランダムに筆算をしていると、見直し時に探すことができなくなることがたびたび起こります。

塾では、一般的に計算ミスをしないために、しっかりと筆算をするように指導されることが多いようですが、残念ながら、ミスを起こしやすい場面がいろいろありますので、これではなかなか難しいでしょう。

しかし、計算問題と言っても、簡単にする方法を見つければ、暗算でできるようなケースもあります。

特に中学受験では、いわゆる「計算しやすい数字」で問題が構成されているケースがたくさんありますので、簡単にする方法とコツをつかめば、すぐに対策できるはずです。

 

例えば、35×72 という計算問題の場合はどうでしょうか。

筆算でなければ、解けなさそうですが、いくつかの方法で簡単にできます。

(解答1)分配法則(足し算)を使うやり方

35×72 =(30+5)×72 

    =30×72 + 5×72

            =2160 + 360 

               =2520

(解答2)分配法則(引き算)を使うやり方

35×72   =(40-5)×72 

              =40×72 - 5×72

           =2880 - 360 

              =2520

(解答3)因数分解を使うやり方

35×72 =(5×7)×(2×36) 

               =(7×36)×(2×5) 

      =252×10 

               =2520

という具合にやれば、筆算を使わなくても、九九の範囲で計算できます。

見直しもシンプルで、ミスが起こりやすいパターンを大幅に減らすことができそうですね。

同様に、よく使う「2桁×2桁」の計算や、「×3.14の計算」「平方数」などは、九九と同じように覚えてしまうことで、計算をすることで発生するミスを大幅に減らせます。

九九を覚えた時と同様、一覧表を作って、目につきやすい箇所に張り出しておきましょう。

#中学受験 #算数

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