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中学受験 塾選びの落とし穴


現在、通塾されている受験生のご家庭では、進学塾を選ぶ際、様々な観点で選ばれているかと思いますが、その中でも以下のような点を選んでいるご家庭も多いと思います。


アットホームな雰囲気なので、緊張しにくい。

・楽しそうな授業を展開している。

・小人数制で、質問しやすく、自分のペースで学びやすい。


どれも、小学生にとって「中学受験すること」へのハードルを下げてくれる魅力的な要素です。


まだ、精神的に成長途中の小学生のお子さんにとっては、中学受験という競争原理の真っ只中へ進むわけですから、できるだけ子ども目線になって、楽しく学べればOK。といった選択をしがちです。


これらの選択は、間違っているわけではなく、徐々に学ぶ楽しさや努力したからこそ得られる達成感などを掴んでいくためには、できるだけ自然にステップアップできるため、有効な方法と言えます。


特に、自己主張の弱いお子様や性格的におっとりしているなど、子どもの特性によっては、最適な選択とも言えます。


そのうえで、一点注意していただきたいのが、受験の競争原理を知った時には、手遅れということです。


特に大手の進学塾では、受験期のメンタルで最高のパフォーマンスを発揮させるため、受験までの雑念を一掃するべく、これまでよりもはるかに多い宿題や弱点克服のためのカリキュラムなどを与え、受験突破の一点に絞り、かなり精神的にも追い込むカリキュラムを用意します。


「こんなにも頑張ったんだから、絶対合格してやる!」


といったあきらめない、不屈の精神を引き出すように仕向けていきます。


毎日、複数回のテストを行うごとにテストの成績によって席次を変え、常に順位を公開したプレッシャーの中で、繰り返し、できるようになることを強いられる。といった環境に身を置いています。


これらは難関校から顕著に表れ始め、最難関校を目指す生徒であれば、ごくごくあたり前の環境です。


そのような中で、アットホームで学びやすい。マイペースで勉強できる。

といった環境の中で、学んできた生徒が、立ち向かう必要があります。


大規模集団の中で試験を受け、肚の座った顔つきのライバルを目の当たりにして、気後れせず実力を出し切る。


というのは、なかなか難しい事です。


中堅クラス以下であれば、それほど追い込むといったことはありませんが、多人数の中でよく知らない子も混じった中で、テストを受ける。といったことに慣れているため、試験慣れといった優位性はありそうです。


以上にような現実を理解したうえで、小人数制を謳う塾を利用中であれば、ぜひ大手進学塾の公開テストや五木模試、芦検模試、漢検や英検等々の大規模な模試を積極的に利用し、知らない人が多数いる中で、自分の実力を試す。


という体験をできるだけ多くこなすようにすると良いでしょう。


塾外のテストに身を置くことによって、多くの生徒が中学受験を目指しているいる事を感じられたら、大きな刺激になると思います。


常に、今の環境の外部の環境へ目を向け、情報収集することをお勧めします。


#中学受験  #塾選び







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