top of page

決まり文句にご注意


中学受験で一部の学校では、作文があるのは知っていますか。


作文について、ちょっと気を付けてほしい事を取りあげます。


一例として、TVショッピングを取り上げてみます。

きっと、皆さんも見たことあると思います。


よく「気になるお値段は?・・・」というセリフや


「今だけの特別価格です。」という具合に、


ワンパターンな紹介だと感じたことないでしょうか。

そして、いつも同じ言葉が使われていることに気づいたことないでしょうか。


こういう決まった言い回しのことを、「決まり文句」といいます。


当初は新鮮な表現だったはずなのに、聞こえのいい言葉だったせいか、


あちこちで使われて、聞き飽きてしまった言葉です。


他にも、

・がっくりと肩を落とす

・ほっぺたが落ちる


など・・・があります。



決まり文句は、使われすぎてしまったことによって、事実よりも大げさに言っている場合が多く、伝えたい内容が正しく伝わらない場合があります。



例えば、「今だけの・・」と言われても、「どうせ、いつもと同じこと言ってるんでしょ」

と、思われてしまっては、本当にその時だけなのに誤解されてしまうことになります。



よく使われる決まり文句を使ったことによって、理由や様子が実際と異なる文章になると、


あまり考えないで適当に書いた文章だな。


という印象を受けてしまう場合があります。



このように、文章を書くときは、伝えたいことの中身や理由をできるだけ具体的に表現するようにした方が良いということです。


具体的に表現することで、その時に感じた思いや様子をしっかりと伝えることができ、説得力のある文章になります。



例えば、

ほっぺたが落ちるという言葉で、考えてみましょう。



「昨日の晩御飯に家族で焼き肉を食べに行った。特上の肉を食べてみたら、あまりのおいしさにほっぺたが落ちた。」



この文章に具体的な表現を入れてみましょう。



「昨日の晩御飯に家族で焼き肉を食べに行った。特上の肉を食べてみたら、

 今まで食べたどの肉よりも柔らかくとろけるような舌触りで、あまりのおいしさにほっぺたが落ちた。」


具体的な体験を加えることで、決まり文句に少し説得力がでますね。



さらに、


「昨日の晩御飯に家族で焼き肉を食べに行った。特上の肉を食べてみたら、

 今まで食べたどの肉よりも柔らかくとろけるような舌触りで、思わず『うめー!』と声をあげてしまった。」


という風に、決まり文句を使わなくても、本人ならではの表現を使って表すこともできますね。



具体的な表現を意識することで、書く人の個性はより強く表れてくるので、より魅力的な文章に変わってきます。


決まった言い回しを使うことによって、文章が書けた気になってしまうことは、くれぐれも注意ましょう。



#中学受験 #国語




最新記事

すべて表示

大事なのは「いつ」復習するのか

繰り返し学習が大事なのは、誰もが認めるところだと思います。 また、繰り返し学習には落とし穴があることも、実体験から共感された方も多いと思います。 今回は、それを踏まえて、「いつ復習するのか」をテーマにお話したいと思います。...

身の回りの学習

今日は、身の回りの学習についてお話します。 皆さんは、スーパーに買い物に行ったことってあるでしょうか。 そこに並んでいる商品を見て、疑問に思ったことや気になったことはありますか? 例えば、『イカ』を見ても、生のままだったり、凍っていたり、干物になっていたり、缶詰になっていた...

論説文の記述題

今回は論説文の記述題の解法テクニックについてお話しします。 論説文の記述題で問われることには次のようなものがあります。 ・理由説明、結論説明 ・筆者の考え方の変化 まず、最もよく問われるのは1つ目の理由説明、結論説明なんです。...

Commentaires


bottom of page