top of page

身体で覚えよう



今日は、低学年のお子さんがいるご家庭向けです。


勉強って言うと、皆さんはどんなイメージを持ちますか?


机に向かって、一生懸命ノートをまとめたり、ドリルに取り組むイメージがありませんか。


低学年のうちは、机に向かって勉強する習慣ももちろん大事にしてほしいのですが、

何よりもフィールドワークを大切にしてほしいと考えてます。


フィールドワークというのは、外に出ていろいろな事を観察して、


「へぇ~!」


という体験を積み重ねることがそれに当てはまります。


例えば、

公園や河原を散策してみて、どんな昆虫が、どんな季節、どんな場所にいるか、鳴き声は?

どんなものを食べているのだろうか?


といったことや、


どんな花や草が生えているかや、どの季節にどんな実をつけているかな?


といった観察。


他にも、


「草いきれ」のにおいや、むっとする湿気。土のにおいや夕立の降り始めのアスファルトのにおい、虫の放つ強烈なにおいなど、百科事典や辞書では伝わり切れない感覚の体験。


或いは、理科実験のような遊び。

磁石を屋外に持ち出して、砂鉄を見つけてみたり(場所によって砂鉄の量が違う)、

海や川の虫を水槽に入れて持ち帰ったものの、水を腐らせてしまった時の腐敗臭。(食べ物の腐敗臭も)


どろ水の感触や土の粒子が沈殿する様子や季節による、影の長さの違い。


乾燥した空気やじめじめした湿度の高い空気の肌感覚。



などなど。


屋外の(遊び)体験を通して、様々な刺激を得る体験をできるだけ増やしてあげるようにすると、机上の学習だけでなく、自分の身体的感覚や体験と紐づいて知識が集積されるため、

知識の習得の効率が飛躍的に向上します。


こうした体験をさせる際は、比べることや、興味を深められるような質問(特徴に気付かせるような質問)をすると、より効果的になります。


親御さんも大変ですが、できるだけ子ども目線で、一緒に付き合ってあげてください。

何よりも、日常の喧騒を離れ、少しの間でも童心に帰って一緒に感動を分かち合うと、

もっとお子さんの新たな一面が見つかったりして、ちょっとした感動体験が待ってます。


#中学受験 #理科





最新記事

すべて表示

大事なのは「いつ」復習するのか

繰り返し学習が大事なのは、誰もが認めるところだと思います。 また、繰り返し学習には落とし穴があることも、実体験から共感された方も多いと思います。 今回は、それを踏まえて、「いつ復習するのか」をテーマにお話したいと思います。 「エビングハウスの忘却曲線」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。 人は、時間とともにどのくらい忘れてしまうものかを、科学的に実験で明らかにしたグラフなのですが、この実験結果

中学受験 今できること

『緊急事態宣言』が発令され、コロナウィルス感染予防のため自宅待機を余儀なくされ、中学受験を目指すお子さんにとっては、過酷な状況となっています。 塾の授業やイベント、テストなども中止となっているところがほとんどで、勉強への不安もあるでしょう。 また、中学校のイベントの延期、中止が決定したところもあります。 従来、春に開催されていた文化祭や体育祭、学校説明会もしばらく予定されるかわからない状況の中で、

中学受験 春休みにすること

今回は春休みの過ごし方についてお話します。 春期講習の受講予約をした人も多いと思いますが、実は、春休みは新学年の準備も大切なため、この短い休みの間に受験生はあれもこれもこなすために、しっかりとしたスケジュール管理が必要となります。のんびり過ごしていると、春期講習を受けただけで満足してしまい、やるつもりで予定していたことができないまま、あっという間に新学期を迎えることになることになりますので注意しま

bottom of page