top of page

受験コラム


繰り返し学習が大事なのは、誰もが認めるところだと思います。


また、繰り返し学習には落とし穴があることも、実体験から共感された方も多いと思います。


今回は、それを踏まえて、「いつ復習するのか」をテーマにお話したいと思います。



「エビングハウスの忘却曲線」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。


人は、時間とともにどのくらい忘れてしまうものかを、科学的に実験で明らかにしたグラフなのですが、この実験結果によると、学習した直後は、100%記憶していても、1時間後には、44%程度まで忘れてしまうようです。

翌日には、26%、1か月後には、21%程度しか覚えていられない。


との実験結果が出たようです。


そして、復習のタイミングとしては、次の日、1週間後、1月後に復習を行うと、忘れていた記憶を呼び覚まし、長期記憶として記憶されることが証明されています。



つまり、繰り返し学習も1ヶ月も間を開けては、記憶を定着させることに無駄な労力が発生してしまいます。



ポイントは、

1、何のために、いつまで記憶するのか?

2、どれくらいの完成度で記憶するのか?


という事です。



一時的にテスト前に集中して学習をして、ある程度点数が取れ、できたと思っていたら、次のテストの時には、全くできなかった。


といったことが起こるのは容易に想像できますね。


テストが終わった直後、1日後、1週間後、1か月後 に復習をスケジュールをしていれば、一夜漬けも十分役に立ちますね。


限られた時間を有効に使うためにも、「忘れることは、当たり前」と心づもりで、上手にスケジューリングしてみてください。


 #中学受験 




今日は、身の回りの学習についてお話します。


皆さんは、スーパーに買い物に行ったことってあるでしょうか。

そこに並んでいる商品を見て、疑問に思ったことや気になったことはありますか?



例えば、『イカ』を見ても、生のままだったり、凍っていたり、干物になっていたり、缶詰になっていたり。


それぞれ加工の仕方で、保存期間も変わっているということに何となく気付けますか。


そういった『常識的なこと』を普段の学習の内容で理由付けをして、理解する取り組み方が大切になってきます。



干物は、食品を乾燥させて、微生物が使える水分を奪い取ることで、保存期間を延ばしていますし、缶詰は、封をして微生物の侵入を防ぎ、また封をする際に食品を加熱して殺菌しています。

密封されているため、食品は酸素と接することがなく、長持ちしやすい。


という風に、気になったことを比べたり、調べてみたりする習慣が中学受験にも必要になってきます。


最近では、教科をまたがった入試問題が増えてきていますので、

身の回りのいろいろなことに興味関心を持つように取り組んでみましょう。


#中学受験 #理科





今回は論説文の記述題の解法テクニックについてお話しします。


論説文の記述題で問われることには次のようなものがあります。


・理由説明、結論説明

・筆者の考え方の変化


まず、最もよく問われるのは1つ目の理由説明、結論説明なんです。

ここでおさえたいのは、傍線部の前後のどちらに答えとなる内容があるかを見極めることです。


よくある文章構成は理由説明の場合を例にとると


1.問題提起→具体例→結論(傍線部)

2.結論(傍線部)→具体例→(結論を出した)原因   というパターンが多いです。



1では、傍線部の理由が問題提起に含まれるから答えとなる内容は<前>にあります。

逆に2では、傍線部の<後>に「結論」によって得られる「原因」が述べられるわけです。

こういった問題の出題意図は『因果関係の読み取り』です。

だから原因となる箇所に傍線を引いて、筆者の主張(結論)を答えさせる問題も非常に多いのです。


もう一つのパターンは分かりにくいかもしれませんが、こういうことです。


筆者が今まで先入観を持っていた事柄に対して(何かしらの出来事を受け)見方が変わったり、価値観を見出すようになる    というタイプの文章です。


ここでのテーマは勿論「出来事」の前後での『筆者の考え方の変化』だからここが記述題として出されるわけです。


こちらも文章構成を書いておくと


問題提起→過去の考え方→出来事(具体的)→現在の考え方や結論    となります。


記述題では、今までは~だと考えていた(感じていた)が~によって~と考える(感じる、思う、etc.)ようになった。

などと答えるといいでしょう。



また、「出来事」を問う問題では具体的な内容の要旨をとらえる必要があります。

練習問題をたくさん解いて、筆者の考え方を変えるきっかけになったところが分かるようにまとめる力をつけていけるといいでしょう。

ぜひ、ご参考に。




#中学受験 #国語




bottom of page