中学受験どっとくらぶ

息子の中学受験を機にレシピ本「本番まで風邪をひかない！　元気塾弁」（女子栄養大学出版部）を出した管理栄養士の牧野直子さんがおっしゃるには、塾弁当には3つのジャンルを盛り込むと理想的だそうです。

弁当箱の半分にご飯など主食、残りの半分ずつに肉や魚の主菜、野菜の副菜を詰める。

量は弁当箱の容量で700ミリリットルくらいが目安。おかずは子どもの励みになるように、好物を入れるようにするとよい。

作る側は「毎日、からあげなんて」と思いがちですが、飽きるまで入れ続けてＯＫ！

　汁気があると腐敗が進むので、ホウレン草のおひたしなら、カツオ節やとろろ昆布など乾物を載せると、水分を吸い取ってくれる上に、旨味もアップして一石二鳥。

また、学校の給食がない夏や冬の長期休みの時期は、カルシウムが不足しがちなので、牛乳やヨーグルト、チーズを加えた料理やそのまま添えたりするとよいでしょう。

  注意してほしいのは、塾で食べるお弁当は、遊びに行った合間に食べるのではなく、あくまでも勉強の前後どちらかに食べるもの。緊張している場合もあるし、塾を負担に感じている子どもにとってはストレスを感じながらお弁当を食べることになるということ。

どうしても、時間内に食べきれないということもあることを理解しておいてください。

　大事なのは、「ママが頑張って作ったのにどうして残すの！」とならないためにも、気合を入れすぎず、頑張りすぎないこと。お弁当が子どものプレッシャーにならないように「食べられなかったら残していいよ」と一言を添えてあげるといいでしょう。

そして、一口で食べられる大きさにしたり、なるべく食べるのに時間がかからないよう、子どもに適した量にする工夫も大切でしょう。

勉強するとお腹が空くのは確かですが、満腹になりすぎると眠気や腹痛の原因にもなり兼ねませんので、その辺りを考慮して作ることも大切でしょう。

まずは、どんな塾弁が一番食べやすく、無理なく美味しくいただけるかを子どもと相談して決めるのもよいでしょう。