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受験コラム

更新日:2022年11月13日

今日は、学習環境での音について取り上げます。


皆さんは勉強に集中して取り組む際、どのような環境が適切だと考えますか。


・全く音が無い静寂な環境

・ある程度、環境音(風の音や車、電車、飛行機などの交通音)や、生活音(洗濯機や食洗器、掃除機や近所の雑音など)がある環境

・カフェのように、特定の音が聞き取りにくい環境


個人差はありますが、集中して作業に取り組むためには、ある程度環境音がある状態が望ましく、無音状態では作業効率が低下することは、過去の研究で概ねわかっているようです。


私たちの身の回りには環境音がそれなりにありますので,静かすぎると環境音を探そうと却って注意が分散してしまうようです。


そのため、普段の学習環境では集中して取り組むために、注意を散漫にしやすい情報(音楽、話し声等)が耳に入りにくいような、多少の雑音下であると、集中しやすいと言えます。

とはいえ、まだ小さな兄弟がいるなど、家族の会話、テレビやゲームなど等で集中を削ぎやすい環境の場合は、耳栓、ヘッドフォン等で気にならない程度にコントロールしてみましょう。


もう一点、意識しておきたいポイントとしては、人の気配の有無も、実は受験勉強には重要なポイントになってきます。


個人的な慣れもあると思いますが、自宅学習や家庭教師、小人数クラス等で勉強をしてきたお子様の場合、多人数が目に見える環境で集中して取り組む経験が少ないと言えます。


例えば、学校によっては数百人が同時に入るような広大な研修センターやセミナールーム等の施設を借りて、受験するケースがあったり、教室受験であっても数百人が同じ校舎に入り、同時にテストを受けるなど、多数の人の気配を感じながら、人の気配によって生み出される雑音に慣れていないケースが出てきます。


そのため、こうした他人数の気配とそこから発生する雑音に慣れておく必要が出てきます。

大手の進学塾が開催する模試や私立の中高一貫校を会場として、開催される模試(芦研模試等)を利用したり、あるいは、カフェや図書館といった人の出入りが発生するような環境下でも集中して勉強ができるように、あえて、こうした環境で勉強することもやってみましょう。


進学塾に行かれている場合、自習室等が提供されている教室もありますので、こうした人の出入りがある環境でしっかりと集中できる訓練を日頃から意識すると良いと思います。


受験期ぎりぎりのお子様に関しては、鉛筆の音や紙をめくる音などに関しても慣れておくことをおすすめします。

カリカリとスピードのある鉛筆音は、他人が問題をすらすら解答しているという錯覚に陥りやすく、試験中の焦りを生み出します。

また、試験によっては、何ページにもわたって問題用紙がある学校もあります。

ページをめくる音も、実際には、全く解けなくて次のページをめくっているかもしれないにもかかわらず、他人はもう次のページに進んだのかという焦りを生み出します。

当サイトでも試験会場の環境音を用意していますので、有効に活用してみてください。


#中学受験 #試験会場音 #環境音






 

受験勉強をしていると、気持ちの焦りからか、うまく気分転換ができていないお子さんが多い気がします。

それが続くと、ちょっとしたことでイライラしたり、「疲れた~」と訴えること多くなります。


心当たりはありませんか?


特に男の子は、学校であったことや塾であったことなどをあまり話さなくなったと感じるお母さんも多いと思います。

何にイライラしているのか、言葉ではなかなかわかってあげられないなんてこともありますよね。

また、ずっと座りっぱなしで勉強しているため運動不足だと感じることも多いと思います。

そんな時おすすめなのが、10分だけ体を動かすこと。


とても手軽にできる運動を紹介します。


それは、風船一つでできる「風船サッカー」です。


できれば、お母さんも参加してほしいのですが、10分だけ床に落とさず50回続ける。

無理な場合は、10回、20回、ちょっと無理をしたら届く回数に設定してください。

交互にパスし合うのですが、うまく相手側に届かなかった場合は、何度も蹴ってもよいというルールで始めましょう。


・体を動かせる

・集中力は鍛えられる

・達成感を味わえる。


終わった後にすっきりします。お母さんも頑張ってみてください。

毎日でなくてもいいので、ペアでできる時を10分だけ使ってください。


また、「疲れた~」と訴えたとき、10分だけお昼寝をさせてあげてください。

その後頑張って勉強できるように脳の休息です。

本人は、がむしゃらに頑張ろうとしますので、積極的に気分転換の声掛けをしてあげましょう。

最後まで受験を乗り切るために必要な声掛けです。


#中学受験 #気分転換 #イライラしたとき






 

更新日:2022年11月13日


現在、通塾されている受験生のご家庭では、進学塾を選ぶ際、様々な観点で選ばれているかと思いますが、その中でも以下のような点を選んでいるご家庭も多いと思います。


アットホームな雰囲気なので、緊張しにくい。

・楽しそうな授業を展開している。

・小人数制で、質問しやすく、自分のペースで学びやすい。


どれも、小学生にとって「中学受験すること」へのハードルを下げてくれる魅力的な要素です。


まだ、精神的に成長途中の小学生のお子さんにとっては、中学受験という競争原理の真っ只中へ進むわけですから、できるだけ子ども目線になって、楽しく学べればOK。といった選択をしがちです。


これらの選択は、間違っているわけではなく、徐々に学ぶ楽しさや努力したからこそ得られる達成感などを掴んでいくためには、できるだけ自然にステップアップできるため、有効な方法と言えます。


特に、自己主張の弱いお子様や性格的におっとりしているなど、子どもの特性によっては、最適な選択とも言えます。


そのうえで、一点注意していただきたいのが、受験の競争原理を知った時には、手遅れということです。


特に大手の進学塾では、受験期のメンタルで最高のパフォーマンスを発揮させるため、受験までの雑念を一掃するべく、これまでよりもはるかに多い宿題や弱点克服のためのカリキュラムなどを与え、受験突破の一点に絞り、かなり精神的にも追い込むカリキュラムを用意します。


「こんなにも頑張ったんだから、絶対合格してやる!」


といったあきらめない、不屈の精神を引き出すように仕向けていきます。


毎日、複数回のテストを行うごとにテストの成績によって席次を変え、常に順位を公開したプレッシャーの中で、繰り返し、できるようになることを強いられる。といった環境に身を置いています。


これらは難関校から顕著に表れ始め、最難関校を目指す生徒であれば、ごくごくあたり前の環境です。


そのような中で、アットホームで学びやすい。マイペースで勉強できる。

といった環境の中で、学んできた生徒が、立ち向かう必要があります。


大規模集団の中で試験を受け、肚の座った顔つきのライバルを目の当たりにして、気後れせず実力を出し切る。


というのは、なかなか難しい事です。


中堅クラス以下であれば、それほど追い込むといったことはありませんが、多人数の中でよく知らない子も混じった中で、テストを受ける。といったことに慣れているため、試験慣れといった優位性はありそうです。


以上にような現実を理解したうえで、小人数制を謳う塾を利用中であれば、ぜひ大手進学塾の公開テストや五木模試、芦検模試、漢検や英検等々の大規模な模試を積極的に利用し、知らない人が多数いる中で、自分の実力を試す。


という体験をできるだけ多くこなすようにすると良いでしょう。


塾外のテストに身を置くことによって、多くの生徒が中学受験を目指しているいる事を感じられたら、大きな刺激になると思います。


常に、今の環境の外部の環境へ目を向け、情報収集することをお勧めします。


#中学受験  #塾選び







 
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