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受験コラム


夏休みも間近、いよいよ夏本番です。

夏期講習の準備や夏の学習計画を立てているご家庭も多いのではないでしょうか。


6年生では、夏は受験の天王山、という格言が生まれるように、夏に向けて気合を入れ始める人も多いことでしょう。

でも、格言が生まれるくらいだから、誰でも頑張るのが当たり前。 その中で、頑張りを結果につなげなくては意味がありません。


そのために準備すべきポイントを簡単にまとめてみます。


6年生に限らず、4、5年生でも実践してみましょう。


夏期講習で頑張るのは、誰もが同じ。夏期講習に出るだけで「頑張った感」は得られますが、それだけで満足しないように、自分の弱点にとことん向き合いましょう。


②夏期講習は多くの単元をこなす傾向があるため、授業についていくことに必死になってしまい、パターン化した覚え方になりがち。「理解する」学習の仕方を癖付けましょう。


少し補足をすると、例えばつるかめ算を覚える時、 「つるかめ算の解き方は、かけて、ひいて、割って・・・」等々というようなパターンを覚えるのではなく、「2つのものそれぞれの数はわからなくても、まずは全部一方に置き換えて計算すると考えやすい。だから・・・」 といった解法の概念を理解する学習の仕方です。


こういった概念で理解していくと、「速さに関するつるかめ算」つまり、つるとかめから「時速10Kmと時速20Km」に置き換わっても、合計時間のような条件が解れば、まず一方に置きかえて・・ といった応用問題にも柔軟な対応ができるようになります。


そして、なるべく朝起きて、講習会を受ける前に予習を行い、追われる学習から事前に準備をしてより理解を深める受け方をすると良いですね。


夏の頑張りの結果として、実力が試せるのは、秋ごろの公開テストやプレテストなどになり、大分時間が空いてしまいます。

このテストで、頑張った結果が出せないとショックが大きくなります。

そのためにも、結果につながる学習の仕方にこだわりましょう。


#中学受験 #夏期講習





 

更新日:2022年11月13日


そろそろ各塾から夏期講習の案内が本格化し、どの講座を受けるべきか検討されているご家庭も多いことでしょう。

中には、現状の成績の状況から夏期講習を受けずに、個別に立て直しを図る。という検討をされているケースもあるかと思います。



夏期講習受講は、春期講習と違い、なるべく受ける方がよい講座といえるでしょう。

それぞれの志望校を見据えながら、どのような講習に参加すべきかを検討する必要があります。


志望校が最難関校、難関校の場合は、受講は必須です。

前半期に学んだテクニックの応用を中心に、本番さながらの環境の中で、量をこなしていくカリキュラムが多いため、「苦手分野が多いので、自宅学習でじっくりと。」という量では、とても他の受験生たちに追いつくことはできません。

+αの時間を分単位で捻出し、課題克服につなげる必要があります。



中堅校を志望校としているご家庭は、志望校別の特訓コースが設けられている場合は少なく、テーマ毎もしくは、応用問題の対応力を高めるカリキュラムが多く見受けられます。

そのため、やみくもにすべての教科を受けるという受講の仕方ではなく、短期の講習でも分野毎の対策を取りやすい算数を基本として、その他の教科を合わせていくと良いでしょう。

費用の兼ね合いもあるかと思いますので、その場合は短期的な対策の難しい国語については内容次第で、受けないという選択肢も良いと思われます。


いずれにしても、どこかしら、加点につながらない、抜けが多いなど、ミスをしがちな層となりますので、個別の重点復習で抜けがないようにすることが大切となります。


関西の塾によく見受けられる自習学習では、すぐに講師、チューターの方へ疑問をぶつけ解決する作業に力を入れ、活用すると良いでしょう。

他の受験生の必死で頑張る姿を肌で感じて、刺激を受けるというのも塾ならではの環境となりますので、最大限活用されると良いでしょう。



塾に行かずに受験勉強に取り組んでいる人に関しても、進度の確認やテクニック習得のため、あるいは志望校に合わせて対策を取るためにも、必要な部分については、夏期講習を受ける方が良いでしょう。



ここで、夏期講習を受けない選択をする場合について、考えてみます。


例えば、成績結果で希望のコースに入ることができていないケースや、そもそも夏期講習以前の平常授業の内容もしっかり身についていないなど、問題が山積みとなっている場合などがあげられます。


この状態で夏期講習の受講すると、ただでさえ疲弊しているところに、さらに夏期講習の復習やテストのプレッシャーがかかってくることで、さらに疲弊してくる事を予測し、懸念される場合です。



『重点的に苦手分野の克服のため、これまでの履修範囲の復習に時間を充てたり、何らかの個別対策を検討するために時間効率を最大化したい。』

という考えから、

『夏期講習のように集団であらかじめ決まったカリキュラムを受ける方法では、苦手を克服する時間の確保が難しくなるのではないか。』

と考えることもごく自然なことのように思われます。



もし、夏期講習を受けない選択をした際には、客観的に苦手範囲を分析し、改善する対策を具体的に指導できることや、普段の学習の取り組み方や小テスト、公開テストの学力推移から、適切な指導を得ることが必要となります。


例えば、疲弊の原因となるような不必要な課題や復習はないか。


レベルの合わない問題の対処に不必要な時間を使っていないかなど、客観的に必要な対策を取っているかを振り返る必要が出てきます。こういった検証は、できるだけ6月中に終えてしまい、7月からは具体的な対策へ向けて走れるようにしたいものです。


そして、検証の際、ご家庭だけで考えるのは難しい点もあるため、塾とじっくりと話しあい、何ができるようになっていて、何が期待したレベルに達していないのか、普段の学習の取り組み方と突き合わせながら、取るべき対策の指針にすると良いでしょう。

この段階から、家庭教師に入っていただくケースも多いようです。



6年生は、夏休みが終わったあとの、残り4か月の期間を集中して乗り切るための手ごたえが実感できるような、質と量のバランスに気を付けた取り組みをしていきましょう。

夏が終われば、あっという間に本番がやってきます。


くれぐれも一方的な詰込みで、疲弊した状態で夏を終えるような事のないように、今から、どのように夏を過ごすか、プランを練っていきましょう。


#中学受験 #夏期講習





 

中学受験の記事を見ると、首都圏の中学受験を対象としているような記事が多く、関西圏で中学受験をしているご家庭からすると、ピンとこないケースもあると思います。


これらのギャップは、関西圏特有の受験業界を理解すると良いかもしれません。


一般的に中学受験となると、偏差値だけではなく、それぞれの学校の魅力を見つけるよう勧められ、多様性があるように見受けられます。


しかし、関西圏では、特に男子の場合、灘中、女子では、四天王寺中、洛南高附中、西大和中を頂点とした学力によるヒエラルキーが色濃くでます。


大手塾によって、男子最難関、特に灘中合格者数が塾の優劣を決めるようなブランディングをした広告が打ち出され中学受験=最難関中学を目指すことが当たり前のムードを作っています。


関西圏では、受験専門の大手塾として浜学園がトップとして長年実績を積んできているため、必然的に、浜学園に通うご家庭が多くなる傾向にあります。


すると、灘中学を目指し、ここに学力を近づけることが受験の道と言った具合に競争をあおり、学力向上を競い合わせるといったカリキュラムがしみ込んでいきます。


それによって、学力至上主義というような偏差値でランク付けする児童、保護者が多いのが実状です。

特に受験率の高い地区では顕著で、受験を考え始めると、そういった空気を感じる保護者も多いのではないでしょうか。


関西圏では、良くも悪くも浜学園が基準にされ、灘中学の合格者増による成長率で競合優位性を出そうとしている塾や灘中学への受験者合格率で、競合優位性を出そうするなど、各塾経営の方向性は学力至上主義と一体となっています。



構造的に、受験者の圧倒的多数を占める中学受験専門塾の塾生は、こうした学力至上主義の影響を受ける中で、上位クラスに在籍している、下位クラスに落ちた、難関クラスに入れたなど、ご父兄が思う以上に小学校のクラスの会話の中で、優劣をつけられた会話がされています。


(中堅校以下の学校で)魅力的な学校選びという理想と、周りの視線(学力の順位)の狭間で、人に言えない気苦労をされる保護者の方も多いのが実態ではないでしょうか。



首都圏の中学受験は、学校数も多く、トップ校は一部のご家庭だけで、通常は中堅クラス以下の学校で魅力的な学校を選ぶ。といった理想論でも、そこまで周囲の目が気になることはないようです。しかし、関西圏では、それほど学校数が多いわけではないため、どうしても価値基準は、大手塾と塾生によって長年にわたって形作られた学力至上主義一辺倒となってしまう。というのが特徴だということを理解いただくと、塾選びの際にも参考になるとか思います。



各塾の思惑に振り回されないためにも、当サイトでも一貫してお伝えしている「塾任せにしない主体的な中学受験」が参考になれば幸いです。






 
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